タダです.
前回の記事の続きになります.今回は大阪リージョンに複製したバックアップコピーを使ってリストアテストをやっていきます.
前回記事 sadayoshi-tada.hatenablog.com
AWS Backup リストアテストの概要
そもそもリストアテストで何ができて,どんな設定を行えるのか,料金はどうなのかをまとめていきます.復元テストはリストアの実行可能性を自動的かつスケジュールで定期的に評価,リストアにかかる時間を確認することが良さにあります.
リストアテストとオンデマンドバックアップとの違い
リストアテストではオンデマンドのリストアと同等のテストができるものの,オンデマンドのリストアとの違いがあります.
比較項目 | リストアテスト | オンデマンドリストア |
---|---|---|
実行頻度 | 定期的にスケジュール実行 | オンデマンド実行 |
利用可能なリージョン | Israel (Tel Aviv)/AWS GovCloud (US-East)/AWS GovCloud (US-West)/China (Beijing)/China (Ningxia) を除く商用リージョンで使用可能 | 全ての商用リージョンで使用可能 |
サポートされているリソース | Aurora/Amazon DocumentDB/DynamoDB/EBS/EC2/EFS/FSx (Lustre,ONTAP,OpenZFS,Windows)/Neptune/RDS/S3がサポートされてる | すべてのリソースが対象 |
結果 | リストアテストジョブが完了するとリストアされたリソースは削除される | リストアジョブが完了するとリストアされたリソースのバージョンが残る |
リストアテストにかかるコスト
コスト感も確認しておきます.リストアテストごとに料金が発生し,項目としてはリストアテスト実行にかかる料金とリストアテスト用ストレージの料金です.
東京リージョンだと次の費用がかかります.
課金項目 | かかる費用 |
---|---|
復元テスト実行にかかる料金 | バックアップまたはリカバリポイントあたり$1.8 |
復元テスト用のストレージ費用 | リストアテストのサービスによって異なる |
リストアテストの制約
他サービス同様にリストアテストにも次の制約があります.リストアテストが実行できる数や保護可能なリソース,命名の制約は日頃の利用で気にかけていきたいところです.
・100 restore testing plan
・50 tags can be added to each restore testing plan
・30 selections per plan
・30 protected resource ARNs per selection
・30 protected resource conditions per selection (including those within both
StringEquals
andStringNotEquals
)・30 vault selectors per selection
・Max selection window days: 365 days
・Start window hours: Min: 1 hour; Max: 168 hours (7 days)
・Max plan name length: 50 characters
・Max selection name length: 50 characters
ドキュメントリンク
リストアテストの登録
リストアテストの登録を行います.リストアテスト名,頻度,リストアテストの開始時間,対象となる復旧ポイントを選択します.
次にリストアテストのリソースを登録してきます.Auroraとリストアテストのパラメーター等を設定します.
リストアテストの実行結果の確認
リストアテストの結果は Restore testing > リストアテスト名
を選択すると Restore testing jobs
から確認できます.画像の結果ではスケジューリングしたから1時間以内にテストが開始されて16分ほどでテストが完了し,簡単にテストの登録と実行ができました.
まとめ
AWS Backup restore testing の概要や設定,実行をさらいました.