タダです.
業務で MySQL で扱っていたクエリをAthena で使えるように変換しながら利用者のサポートしていて UNIXTIME の扱いでハマったので Athena でどのように対応したかをメモとしてまとめておきます.
1, UNIXTIME を JST に変換して使いたいケースのクエリ
SQL で下記のように UNIXTIME を JST 変換してYYYY-MM-DD
形式で扱うクエリがありました.このままでは,Athena では扱えないのでエラーがでてしまうので,これを Athena 用に変換して利用可能に対応しました.なお,hogetime は UNIXTIME 形式でレコードで登録されているデータになります.
SELECT ~中略~ date_format(min(FROM_UNIXTIME(hogetime/1000 + 9 * 3600)), "%Y-%m-%d") hoge_date ~中略~
結論として下記の変換を行ってます.FROM_UNIXTIME
の位置を外側に持っていき,min
関数の変換後に UNIXTIME タイムスタンプ変換で MySQL と同様にクエリの結果を得られるようにしました.
SELECT ~中略~ date_format(FROM_UNIXTIME(min(hogetime/1000 + 9 * 3600)), '%Y-%m-%d') as hoge_date ~中略~
2, 現在の日付から1ヶ月先の日付を計算するケースのクエリ
次は,1ヶ月先のレコードを WHERE 句で扱いたい場合に対処した時の話です.between 以降で直近1ヶ月間のデータを扱うのですが,MySQL ではクエリ内で変数をセットしたりできましたが,Athena では変数のセットがサポートされてないようでエラーが出たので,この仕様も含んで対応しました.なお,hogetime は UNIXTIME 形式でレコードで登録されているデータになります.
SELECT ~中略~ WHERE ~中略~ and hogetime between @start_day - (30 * @end_day) and @start_day ~中略~
結果として次のクエリにしました.
SELECT ~中略~ WHERE ~中略~ and from_unixtime(hogetime/1000) <= (current_timestamp - interval '28' day) ~中略~
まず,比較演算子の左部分は先の1の問題に対応するために使った形式で UNIXTIME のデータを扱うよう変更しました.次に,Presto で何日後や何ヶ月後の計算にinterval
を使うことで実現できるのでcurrent_timestamp
関数と合わせて使って timestamp 形式で比較できるように対応して期待したクエリ結果を得られるようになりました.
まとめ
Athena で MySQL の UNIXTIME を扱うクエリを変換対応した時のハマったポイントを整理しました.ネットで検索して Athena の UNIXTIME を扱う情報が日本語で見当たらなかったので今回記事にしました.同じ事象に当たった方の参考情報になれば嬉しいです.