タダです.
「AWS Copilot CLI」がv0.3.0
が8/14にリリースされました.v0.2.0
が出たのが7/21だったので一カ月後に新しいバージョンがリリースされて開発が早いなと思います.この記事でv0.3.0
のリリースノートを参照してどのような機能が追加されたかを整理しておきます.
- Manifest ファイルで context とビルドの引数を指定可能に
- task run コマンドの追加
- 既存 VPC とサブネットを使用したり,CIDR のオーバーライドが可能に
- 環境の初期化時に一時認証の利用が可能に
- Linux 用に ARM64 のビルドターゲットにサポート
- まとめ
Manifest ファイルで context とビルドの引数を指定可能に
Manifest ファイルでビルドコンテキストを指定する context
と args
でビルドの引数を指定可能になりました.なお,既存のパイプラインでこの機能を利用するにはcopilot pipeline init
で再度buildspec.yml
を生成する必要があります.
task run コマンドの追加
単発の ECS タスク実行やバッチジョブのデプロイを行えるcopilot task run
コマンドが追加されました.
copilot task run
コマンドのパラメータ情報は下記の記事にまとめています.
sadayoshi-tada.hatenablog.com
既存 VPC とサブネットを使用したり,CIDR のオーバーライドが可能に
copilot env init
コマンドで既存の VPC やサブネットを使いたい場合や CIDR をオーバーライドしたい場合に対応できるようになりました.
既存リソースを使う時のオプションとして次の3つが追加されてます.
- --import-vpc-id
- --import-public-subnets
- --import-private-subnets
また,オーバーライドをしたい場合のオプションとして次の3つが追加されています.
- --override-private-cidrs
- --override-public-cidrs
- --override-vpc-cidr
追加されたパラメーターも下記の記事で更新しています. sadayoshi-tada.hatenablog.com
環境の初期化時に一時認証の利用が可能に
copilot env init
コマンド実行時に一時認証情報を使うことができるようになりました.引用文にもあるようにテストや本番環境を作る時だけに必要なクレデンシャルだから AWS CLI で常時使っているものではなく一時認証情報を使うのが安全に寄与するためこの機能が追加されたようです.
Unlike the Application credentials section, the AWS credentials for an environment are only needed for creation or deletion. Therefore, it's safe to use the values from temporary environment variables. Copilot prompts or takes the credentials as flags because the default chain is reserved for your application credentials.
全てのコマンドを確認しきれてませんが,copilot env init
のパラメーターに AWS CLI のクレデンシャルに関するものが追加されてます.この辺のアップデートも「AWS Copilot CLI」をセキュアに開発されたいのだなという意図を感じます.
Linux 用に ARM64 のビルドターゲットにサポート
Linux 用の ARM64 がサポートされました.「AWS Copilot CLI」のMakefile
とbuildspec.yml
の中に更新がありました.
まとめ
「AWS Copilot CLI」のv0.3.0
で追加された機能やアップデートを整理しました.今後もツールのリリースに追随していきどんなことができるのかを把握していきたいと思います.「AWS Copilot CLI」のことを気になっている人の参考になれば嬉しいです.