タダです.
AWS CLI のv2がリリースされました.v1 から追加された機能が何かを把握していくためにこの記事で整理していきます.
v2 で追加された機能
なお,追加された機能を確認した情報源は公式ブログおよびドキュメント, GitHub の CHANGELOG からです.
クレデンシャル設定の手段が追加
v1 の時は, aws configure
を実行してアクセスキーとシークレットアクセスキーを設定するのが基本でした.v2 では aws configure
に次の機能が追加されました.
aws configure import
コマンドで CSV ファイルから認証情報をインポート可能
コマンドは次の様に実行します.
aws configure import --csv file://[CSVファイルのパス]
aws configure wizard
コマンドで認証情報設定をナビゲートが可能
コマンド実行後にどの認証情報を設定するかナビゲートしてくれます.なお,wizard
コマンドは configure のほか IAM,DynamoDB,Lambda が対応しています.
aws configure wizard
What would you like to configure
> Static Credentials
Assume Role
Process Provider
Additional CLI configuration
aws configure sso
コマンドで AWS SSO を利用可能に
AWS Single Sign-On(AWS SSO)の認証情報利用がサポートされました.ドキュメントの解説はこちらです.
CLI パラメーターの自動補完機能
v2 で対話型機能 --cli-auto-prompt
オプションが追加されました.例えば,IAM ユーザーを作ろうとした時にコマンド実行に必要なパラメーターを補完してくれます.
aws iam create-user --cli-auto-prompt --user-name: --user-name [string]: The name of the user to create.
サービス名の自動補完機能
v1 でも補完機能はありましたが v2 でも機能として強化され,サービスのリソース名が補完される様になりました.
AWS_REGION
環境変数の追加
AWS_REGION
環境変数が追加されました.この変数は AWS_DEFAULT_REGION
よりも優先されます.
該当の issue github.com
プロファイル情報をリストするコマンドが追加
aws configure list-profiles
コマンドが追加されました.設定しているプロファイル情報をリストしてくれます.
$ aws configure list-profiles default XXXX XXXX XXXX XXX
該当の issue github.com
YAML 入出力のサポート
入力では --generate-cli-skeleton
と yaml-input
がパラメータとしてサポートされました.
CLI の実行アウトプットをこれまでは JSON か TABLE,TEXT 形式で出力できてましたが,YAML 形式がサポートされました.--output yaml
と --output yaml-stream
が使えます.
aws dynamodb list-tables --output yaml もしくは aws dynamodb list-tables --output yaml-stream
サービス別の追加コマンドおよびパラメータ
各サービスで追加されたコマンドおよびパラメーターがあるので紹介します.
ddb put
: DynamoDB テーブルにデータを投入するための高レベル API コマンドddd select
: DynamoDB テーブルまたはインデックスを検索するための高レベル API コマンドlogs tail
: CloudWatach Logs のログを tail が可能になったコマンド--copy-props
: S3 から S3への転送時に指定するパラメーターとして追加
まとめ
AWS CLI v2 で追加された機能が何かを整理しました.頻繁に使うツールの1つなので動作を理解し,バージョンアップにも追随していきたいと思います.v2 の機能について気になっている人にとって何か参考になることがあれば幸いです.