タダです。
明日、技術書典6が開催されます。技術同人誌のお祭りで、企業から個人やサークルまで様々な技術本を低価格で買うことができるのが特徴です。
今回もいろいろなテーマの本が出される様なんですが、絶対買いたいと思っている「Pragmatic Terraform on AWS」のサンプル版が公開されていたので、読んでみた所感を書いていきます。
本書の概要
本書は、タイトルにある様に AWS のシステムを構成するツールとして Terraform を使います。しかも、 ECS や Fargate などのコンテナオーケストレーションサービスの設計にも触れられているという点が個人的に気になっている点です。
『Pragmatic Terraform on AWS』では、Terraformを使ってAWS上にシステムを構築するノウハウを紹介します。ECS Fargateなどのマネージドサービスを中心にアーキテクチャ設計を行い、Terraformで実装します。
本書の章立て
本書は以下の章立てになっているのですが、22章まである大ボリュームな内容になっています。 Terraform を AWS で使って実装する書籍としてここまで体系的に解説してくださっているのは初めてなんじゃないかなと思います。
- 1章 はじめに
- 2章 インストール
- 3章 Terraformの基本
- 4章 全体設計
- 5章 権限管理
- 6章 ストレージ
- 7章 ネットワーク
- 8章 ロードバランサとDNS
- 9章 コンテナオーケストレーション
- 10章 バッチ
- 11章 鍵管理
- 12章 設定管理
- 13章 データストア
- 14章 デプロイメントパイプライン
- 15章 SSHレスオペレーション
- 16章 ロギング
- 17章 構造化
- 18章 Terraformベストプラクティス
- 19章 AWSベストプラクティス
- 20章 モジュール設計
- 21章 落ち穂拾い
- 22章 巨人の肩の上に乗る
- あとがき
本書で得られる情報
- Terraform の HCL2 に対応していること
- 100以上の豊富なサンプルコード
- 多様なサービスを網羅
- ECS Fargate、CodePipeline、Session Manager、Kinesis Data Firehose、ALB、RDSなどなど
- Terraformの設計に関する知見を凝縮
サンプル本を読んだ所感
サンプル本を読んでみての所感を箇条書きでまとめていきます。
- Terraform の基本的な TF ファイルの作成、テスト、適用をさらえる
- 本書で扱うシステムアーキテクチャとしては、HTTPS でアクセスする Web サービスでアプリケーションをコンテナで動かす
- アプリケーションの設定管理は運用負担をなくすためマネージドサービスで実装、CI / CD、ログの保管と検索の仕組みも行う、構築と運用も参考にできる情報が揃っている
- 本書で特徴の1つであるコンテナサービスの ECS の解説が非常にわかりやすい
- 最新サービスである、Session Manager 等に触れられており、AWS のアップデートに合った設計を学べる
- Terraform の設計ポイントを学び、プロダクション運用を考えた参考情報が揃っている
- サンプル本では20章が途中までになっているので製品版で早く読みたい...!
サンプル本を読んだだけだけですが、 Terraform の使い方から AWS のアーキテクチャ、Terraform のコードやファイルをどうプロダクションで管理、運用していくかまで網羅的に記載している印象です。普段は CloudFormation を使っていますが、Infrastructure as Code のツールとして Terraform も個人的に使える様になりたいので早く製品版を買って読みたいという気持ちになりました。
まとめ
今回は技術書典6で発売される「Pragmatic Terraform on AWS」の紹介とサンプル本を読んでの所感をまとめました。
最後に、明日からイベントが始まりますが、午前中は入場料が必要など初めて参加される方向けに参考記事を載せます。
参考記事
「技術書典6っていつ?どこでやるの?何時にいけばいいの?混むの?」 : 技術書典6から初めていく方向けの記事です。結構並ぶのでその辺の情報も知ることができますw