継続は力なり

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AWS の利用料最適化の知識と実践力をつけるなら『Amazon Web Services コスト最適化入門』がオススメ!

タダです.

AWS を使っていると利用料金を気にしながら使っていくと思います.コストを最適化していくためにどんなサービスやツールを使ってコストを最適化していくかを学びたいと思って「Amazon Web Services コスト最適化入門」を購入しました.本書ではコストに関する知識と実践を両軸で学べてとても勉強になったので学べることと所感と一緒に本書を紹介します.

技術書典応援祭のページ techbookfest.org

Booth booth.pm

目次

本書の章立ては次の通りです.本編として145Pの内容です.

  • 第1章 Amazon EC2
  • 第2章 Amazon EBS/EFS
  • 第3章 Amazon VPC/データ転送
  • 第4章 Amazon S3
  • 第5章 AWS Simple Monthly Calculator
  • 第6章 AWS Pricing Calculator
  • 第7章 AWS Cost Explorer
  • 第8章 AWS Cost and Usage Report
  • 第9章 AWS Budgets
  • 第10章 コスト配分タグ
  • 第11章 AWS Trusted Advisor
  • 第12章 AWS Compute Optimizer
  • 第13章 AWS Well-Architected フレームワーク
  • Appendix Redashのインストール・設定

本書で学べること

本書を通じて学べることを以下に列挙します.

  • EC2,EBS,EFS,S3,VPC,ネットワーク転送といった利用料がかかっている要素
  • Simple Caluculator,Pricing Caluculatorを使って利用料金の見積もり方法
  • Cost Explorer,Cost and Usage Report を使って利用料金の可視化と分析を行う方法
  • AWS Budgets,コスト配分タグを使った予算管理方法
  • Trusted Advisor,Compute Optimizer を使って最適化方法
  • Well-Architected Frameworkの質問ごとのコスト最適化のナレッジ

読了後の所感

全体通して料金体系,専用のツールやサービスを概要と手を動かして進行するため実践的な学習ができます.中でも個人的に勉強になったことが3つあります.① Saving Plans,リザーブインスタンス適用例がケースごとに説明されており,理解しやすかったです.また,②ランニングコストの可視化と分析のためのクエリ例が載っていたのも実践的なナレッジで勉強になりました.そして,③ Well-Architected Framework のコスト最適化に必要な要素をプラクティスで学べました.

本書で扱わなかったテーマとして RDS のコスト最適化もあるかと思います.Aurora や RDS でハイスペックのインスタンスを使っているとコストがバカにならないので,EC2 同様にコスト最適化の方法を見てみたいなと思いました.また,直近で Chatbot も GA されてコストアラートを Chatbot に連携する例もみてみたいなと思います.

sadayoshi-tada.hatenablog.com

なお,AWS 公式ブログでもコスト削減の観点を解説した記事がでているので合わせて見ていきたいです.

aws.amazon.com

aws.amazon.com

aws.amazon.com

また,クックパッド社のコスト最適化の取り組みも公開されていたので事例として要チェックです.

techlife.cookpad.com

まとめ

Amazon Web Services コスト最適化入門」で学べること,所感を整理しました.サービスの基盤を AWS として使っている場合にサービスで得られる利益よりも利用料がかかっているような事態が発生するとマネタイズしづらいですが,本書で学んだ知識とツールを使って見直し,最適化を推進する人やコストの勘所を知りたい人にオススメの内容です.

また,感想ツイートをしたところ@ohsawa0515さんからメンションをいただきました(ありがとうございます!).今後,商業誌で本書が出版予定だそうなので気になる方は購入検討されてみてはいかがでしょうか?