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RI と SP を使って AWS の利用料を落とす

タダです.

業務でシステムの基盤として AWS を使っていますが,運用を続けると付き纏うのがランニングコストです.サービスのスケールに合わせて様々なリソースが増えてきて,ランニングコストも膨らんできました.サービスの定期的な停止やスポットインスタンス使ったり,サーバースペック,ストレージタイプが適切じゃないため見直し等行ってきたものの,コストとして EC2,RDS,ElastiCache,ECS の占める割合が大きかったので,リザーブインスタンスと Saving Plans を8月に購入したのですが,買い方や購入後の効果をまとめていきます.

リザーブインスタンス と Saving Plans の概要

リザーブインスタンス

リザーブインスタンスは1年または3年の間で指定したサーバースペックのものを使うことで利用料金を割引してもらうためのオプションです.

Saving Plans

Saving Plans は1年または3年の期間で特定の使用量(1時間あたりのUSD)のコミットを契約する代わりに,オンデマンド料金と比較して低価格な料金になるプランです.Saving Plans には3つの契約タイプ(Compute Savings Plans/EC2 Instance Savings Plans/SageMaker Savings Plans )があります.それぞれ次の特徴があります.

・Compute Savings Plans

インスタンスファミリー、サイズ、アベイラビリティーゾーン、リージョン、OS、またはテナンシーに関わらず EC2 インスタンスの使用に自動で適用されます。また、Fargate、 Lambda の使用にも適用されます

例えば、C4 インスタンスから M5 インスタンスへの変更、欧州 (アイルランド) から欧州 (ロンドン) へのワークロードのシフト、または EC2 から Fargate へのワークロードの移動などはいつでも行えます。この場合も、Savings Plans の料金は、引き続き自動的に適用されます。

・EC2 Instance Savings Plans

アベイラビリティーゾーン、サイズ、OS、またはテナンシーに関わらず、そのリージョン内で選択されたインスタンスファミリーのコストを自動的に削減します

・SageMaker Savings Plans

SageMaker Studio Notebook、SageMaker On-Demand Notebook、SageMaker Processing、SageMaker Data Wrangler、SageMaker Training、SageMaker Real-Time Inference、SageMaker Batch Transform などの対象となる SageMaker ML インスタンスの使用量に自動的に適用されます

関連情報

aws.amazon.com

それぞれの購入フロー

次にリザーブインスタンス と Saving Plans の購入フローをまとめていきます.

リザーブインスタンス

リザーブインスタンスとして RDS,ElastiCache を買いました.フロー的には各サービスのページにいき,リザーブドインスタンス(リザーブドノード)>リザーブド DB インスタンス(リザーブドノードの購入)に遷移し,購入するインスタンスタイプやその他の情報に誤りがないかを確認します.内容が問題なければ購入します.

RDS の画面イメージ f:id:sadayoshi_tada:20210912165829p:plain

ElastiCache の画面イメージ f:id:sadayoshi_tada:20210912165952p:plain

購入が成功するとステータスがアクティブになります.

RDS の画面イメージ f:id:sadayoshi_tada:20210912170646p:plain

ElastiCache の画面イメージ f:id:sadayoshi_tada:20210912170708p:plain

Saving Plans

Saving Plans の購入はSaving Plans > Savings Plans の購入に遷移することで行えます.購入にあたっては,コミットメントする期間と契約する稼働コストを気にしておきましょう.そのコストと前払いコストが認識が合っていれば,カートに追加します.この時点では購入はされません.

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確認画面に遷移し,問題なければ注文を送信を押すと決済されます.自分が見た限り決済完了には5~10分の間に完了し,ステータスがアクティブになっていました. f:id:sadayoshi_tada:20210912164629p:plain f:id:sadayoshi_tada:20210912164734p:plain f:id:sadayoshi_tada:20210912170151p:plain

購入にかかったコストはいつ請求されるか?

リザーブインスタンスと Saving Plans を買ったはいいけどその請求はどのタイミングで発生するのかが気になります.AWS の専用ページにまとめられていますが,即時の支払いになります.

月額料金やサブスクリプション料金(リザーブインスタンスの前払い金など)はいつ頃請求されますか?(クレジットカード払いの場合)

サブスクリプション料金(リザーブインスタンスの前払い金など一度限りのお支払)購入された時点で即時に請求書が発行されます。請求書が発行された時点でクレジットカードに決済を行わせていただきます。

関連情報

aws.amazon.com

適用後の効果

適用前のコストとの比較

ざっくりとですが,適用前のコストと比べると4~5割ほどのコスト削減ができました.コスト削減の方法として正攻法だと思っていたのですが,効果を初めてみてびっくりしました.長く使うのが見えている場合は,リザーブインスタンスと Saving Plans の購入を検討すると良いと言われていたのを実感できました.

まとめ

コスト削減としてリザーブインスタンスと Saving Plans の概要,購入フロー,効果をまとめました.サービスの伸長と同時にシステムもスケールしていく中でどんどんコストがデカくなっていっていたので,今回対応しましたが購入後の効果に出ると嬉しいものです.

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