タダです。
ネットワーク知識が不足しており、充足した知識をアウトプットするエントリーになります。
教本は、『マスタリング TCP/IP 入門第5版』です。
このエントリーでは、レイヤー3に関してになります。
IPの役割
IPの役割は3つあります。
1.パケット転送(ルーティング)
2.IPパケットの分割処理
3.IPパケットの再構築処理
ルーティング
ルーティングは宛先IPアドレスのホストまでパケットを届けることです。
ルーティングはホップバイホップルーティング方式で行います。
これはIPパケットに次の転送先となるルーターやホストを指示してパケットを配送する仕組みです。
宛先ホストまでのパケット配送情報は、ルーティングテーブルによります。
データリング(レイヤー2)との違いはMTUがあることです。
これがあることで送られるパケット長よりも小さなMTUを送る必要があります。
小さなMTUにするために、IPパケットの分割処理があります。
ルーティングの形式
ルーティングには、スタティックルーティングとダイナミックルーティングがあります。
前者がルーターに事前にルーティングテーブルを設定する方法で、後者はルーターが他のルーターと情報を交換してルーティングテーブルを設定する方法です。
デフォルトルート
0.0.0.0/0のこと。
ホストルート
IPアドレスの全てを使ってルーティングする経路のこと(ホストIP/32)
ループバックアドレス
ローカルホスト(127.0.0.1)
経路制御表の集約
経路制御表を小さくできるのは大きな利点となります。
経路制御表ができかくなると、経路制御表の管理に多くのメモリ空間やCPUパワーが必要になったり、検索に時間がかかってIPパケットの転送能力が低下します。
IPデータグラムの分割処理と再構築処理
IPデータの分割処理は、IPデータグラムが大きくそのままじゃ転送できない時に行います。
IPデータの再構築処理は、分割されたIPデータグラムを宛先ホストで再構築する時に行います。
分割処理の欠点
IP分割処理にはいくつかの欠点があります。
1.ルーターの処理が重くなる点
2.分割処理をすると、分割された断片の1つが失われても元のIPデータグラムのすべてが失われてしまう点
これらの欠点を解消する技術が経路MTU検索となります。